広報よこはま 金沢区版 令和2年8月号 No.274 金沢歴史石碑巡り 〜今と昔をつなぐ石碑〜  金沢区内には歴史にちなんだ石碑が数多くあります。今に繋がる事績をたたえたものや、往時の姿をしのばせるものなど街中にひっそりと佇(たたず)む石碑をこの機会に探訪し、金沢区の魅力再発見や夏休みの課題研究に活かしてみてはいかがでしょうか? @直木三十五(なおきさんじゅうご)の文学碑  「芸術は短く貧乏は長し」と書かれた石碑が、直木三十五の旧宅跡にあります。今も毎年命日近くに「南国忌」という会が催されています。 (富岡東4丁目1−21付近 京急「京急富岡」駅徒歩約13分) A記念碑(海水浴発祥・宮の前海岸跡)  「金沢地先埋立事業」を記念する碑とともに、「金沢地先埋立事業」以前の、旧海岸線を示す石碑が富岡八幡公園にあります。富岡の海は日本初の海水浴場として江戸時代末期に紹介され、このあたりには当時の閣僚たちの別荘が立ち並ぶこととなりました。 (富岡東4丁目5−40付近 京急「京急富岡」駅徒歩約11分) B金沢八景根元地(かなざわはっけいこんげんち)碑  江戸時代に建てられた石碑が、今も能見堂跡地に残っています。ここからの風景を心越(しんえつ)禅師が漢詩に詠み、今でも残る「金沢八景」の名称が生まれました。 (能見台森 京急「金沢文庫」駅徒歩約25分) C総宜楼(そうぎろう)の詩碑  かつて料亭「東屋」の庭にあった佐羽淡斎(さばたんさい)の詩碑が、琵琶島神社敷地内に残っています。この地での宴会や瀬戸の風景が七言律詩で詠まれています。 (瀬戸2−11付近 京急「金沢八景」駅徒歩約4分) D憲法草創之處(けんぽうそうそうのところ)碑  伊藤博文ら4人が大日本帝国憲法を草創するにあたり、当時瀬戸橋の近くにあった料亭「東屋」にて日夜審議していたことが、碑として残されています。 (洲崎町7−4付近 京急「金沢八景」駅徒歩約8分) E永島亀巣(ながしまきそう)之碑  現在の泥亀町のあたりは江戸時代に永島家が私財を投じて新田開発しました。埋立事業完成時の当主、永島忠篤(亀巣)をたたえた碑が建てられています。 (野島町3−22−10付近 シーサイドライン 「野島公園」駅徒歩約6分) F蒼穹(そうきゅう)の下魚鱗(ぎょりん)輝きし碑(柴漁業協同組合)   現在の海の公園周辺は、「金沢地先埋立事業」による埋立地です。かつてこの土地が、蒼穹の下に魚鱗輝きし豊かな海だったことを残すべく、石碑が建てられています。 (柴町355−13付近 シーサイドライン「海の公園柴口」駅徒歩約9分) Gアメリカン・アンカレッジ記念碑  金沢区制60周年記念事業として、かつてペリーが錨泊(びょうはく)した「アメリカン・アンカレッジ(小柴沖)」を望む八景島島内に設置されました。 (八景島島内客船ターミナル付近 シーサイドライン「八景島」駅徒歩約10分) 【おすすめの巡り方】 京急『京急富岡』駅下車→@→徒歩→A→京急『京急富岡』駅乗車→京急『金沢文庫』駅下車→B→京急『金沢文庫』駅乗車→京急『金沢八景』駅下車→C→徒歩→D→徒歩→E→シーサイドライン『野島公園』駅乗車→シーサイドライン『海の公園柴口』駅下車→F→徒歩→G ★金沢区の歴史散策のお供にいかがでしょう? 「横浜金沢魅力帳」  区内の街歩きガイド本です。区役所1階売店や地区センターなどで1冊500円にて販売中。 この記事に関する問合せ 区民活動支援担当(6階601) 電話:788-7806 ファクス:788-1937