感染症に気をつけよう。 2024年10月号、2024年10月15日発行。 1、横浜市の感染症流行状況。 ア、百日咳。 7月以降、少しずつ患者数が増え始めています。8月に入ってから、その数はますます増えてきており、9月になっても増え続けています。 イ、伝染性紅斑。 かつて、りんご病ともいわれていました。患者数は5月頃から増え始めています。例年の同時期に比べると、患者数は多くなっています。 ウ、マイコプラズマ肺炎。 7月以降、患者数が増え始めており、幅広い年代で報告されています。 エ、腸管出血性大腸菌感染症。 幅広い年代で報告されています。感染しても症状が出ないこともあるため、気付かずに周囲に広げてしまう可能性があり、注意が必要です。 オ、手足口病。 9月になって再び患者数が増えてきました。7月と同じような大流行です。 カ、新型コロナウイルス感染症。 7月半ばをピークに、患者数は少しずつ減少しています。 キ、梅毒。 流行の中心は20から50歳代ですが、幅広い年代で報告があり、10歳代の例や、妊婦さんの報告もありました。感染が気になるかたは、無料かつ匿名での検査もできますので、ぜひ利用してみてください。 2、自分が感染症を広げないために。 もしも自分が何かの感染症にかかったときは、周りに広げないようにすることも大切です。次に挙げる注意も参考にしてください。 一つ目は、マスクの着用です。咳などが出るときも、マスクをしていれば、周囲に病原体を広げることもある程度防ぐことができます。 二つ目は、タオルなどの共用を避けることです。菌やウイルスは、物を介してうつることもあります。 三つ目は、具合が悪いときには無理をせずに休むことです。 もちろん、これだけで全てが防げるわけではありませんが、一人一人が気をつけることが大切です。